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2016年9月5日月曜日

[R18]手遊び(てすさび) ジャミル×グラン

 グランは悩んでいた。
 最近、腰のあたりがムズムズする。
 気がつくと、男性器が固くなっているときがある。時には立っていることも。
 これが何なのか、グランには分からない。
 閉塞的なザンクティンゼルで育ったグランの周りには、教えてくれる人がいなかった。
 そして、団員には聞いてはいけないような気もしていた。
 グランは精通もまだで、自分で処理する術も知らない。
 グランがそれを知らないのと同じく、他の団員達もそんなことは知らない。

 異変に気付いたのはジャミルだった。
 暗殺者のジャミルはグランを主君と慕い、グランの影として常に付き従う。
 グランの部屋に忍び込んで、グランの身を守ろうとすることもしょっちゅうだった。
 もちろん、グランは止めてと言うのだが、ジャミルはグランの警護を優先していた。
 そうして、その日もグランの影として勝手に部屋の中でグランを見守っていたのだが、グランがそわそわしていることにすぐ気がついた。
 グランはベッドに座っていて、両手を両膝の間に挟み、さりげなく股間を隠しているような姿勢を取っていた。
 ジャミルは何となく意図を察し、主君が一人になりたいのだと思って部屋を出ようとした。が、グランがそれを引き留めた。
「あのさ、ジャミル」
「はい」
ジャミルはグランに向き直る。
「誰にも言わないで欲しいんだけどさ」
「はい」
「最近、身体がおかしいんだよね」
深刻な顔をするグランを見て、ジャミルは椅子を引いて腰掛ける。
「おかしい、とはどういうことでしょうか」
グランは思い詰めた顔で言う。
「あのさ、ここがムズムズするっていうか」
グランは膝の間に両手を挟んだまま、暗に箇所を示す。
 ジャミルはしばらく押し黙る。
 それであれば、自分で慰めれば済むことだ。
 わざわざ聞くと言うことは。
「グラン様、オナニーはご存じですか?」
もちろん知ってるよ、馬鹿にしないでよ。そんな言葉が即座に返ってくるのをジャミルは予想したが、グランは顔にはてなマークをつけたままジャミルを見る。
 まさか。
 ジャミルは目を見開く。
 主君は15歳だというのに。
 この些細な性の知識がないというのだろうか。
 そんな思いがジャミルの心に湧いたが、グランの生い立ちを思い出す。両親のいない環境であれば、教わっていなくても不思議ではないのでは、と。
 ジャミルはいけないと思いながらも、主君に可愛いという感情を抱いてしまう。
 そして、「オナニーって何?」と無垢な表情で尋ねるグランに言った。
「グラン様。俺が教えて差し上げます」

  ◆◇◆

 ジャミルはベッドに座っているグランの前に跪くと、グランを見上げた。
 そして、グランのズボンに手をかけて、下着ごと引き下ろそうとする。
「ち、ちょっと! 何をするんだよ!」
抵抗も空しく、グランはジャミルは強引に脱がされる。
 陰部が外気に触れ、ひやりとした感触が肌に伝わる。
 グランは慌ててズボンを引き上げようとするが、ジャミルの手が邪魔で出来ない。
 ジャミルはグランの露出した物には気もとめず、淡々と言う。
「恥ずかしがることはありません。誰でもやっていることです」
「ええ!? アイルやフレッセルも?」
グランが同い年の団員の名を挙げる。ジャミルはぴくりとそれに反応しつつ、静かに答える。
「はい、おそらくは」
グランはその言葉に少し安心したのか、ズボンを履こうとする手を止める。
 ジャミルはグランのすぐ隣に座ると、褐色の肌の指先をグランの下腹部に伸ばす。
「失礼します」
ジャミルはグランの半勃ちになったペニスを優しく握る。
「えっ……」
グランは戸惑ったが、ジャミルが真剣な顔をしているのを見て、様子を見守ることにした。
 グランはジャミルを信頼している。多少、グランを慕いすぎるところが難点ではあるが、身の回りのことはもちろん、戦闘時には背中を任せられる相手であることも認識していた。しかも、同い年だ。ジャミルはあくまで主従の関係を貫いているが、グランは友達としてジャミルに接したいと思っている。
 しかし、よりによって、そんなジャミルとこんなことに……。
 ジャミルの手がグランの陰茎を握り、上下に撫で始めた。
 グランは恥ずかしいくなり、思わず手を伸ばしてそれを制したが、ジャミルは構わずに指を動かす。
「あ、あのさ……これ、止めない?」
そんなグランに、ジャミルは言う。
「大丈夫です。俺は、主君を歓ばせる訓練も受けていますので」
「よ、喜ばせる!?」
「はい。任せて下さい。……実践は初めてですが」
その意味は分からなかったが、グランは羞恥心でそれ以上に突っ込みを入れる言葉が浮かばない。
 ジャミルの愛撫により、グランは例の腰がむず痒いような感覚が湧くのを感じた。それにはわずかな快感があった。男根はみるみるうちに固さを増し、完全に立ち上がった。
 それを扱き上げながら、ジャミルは言った。
「グラン様。誰か、好きな女の子のことでも思い浮かべて下さい」
「な、何で……?いないよ」
「ちょっといいなと思っている女性とか」
グランは思い当たる節もなく黙った。ただ、荒い息遣いだけがその口から漏れる。やがて唇がを開き、ジャミルに問いかけた。
「ジャミルは、好きな人のことを思い浮かべてしてる?」
今度はジャミルが黙る番だった。しばしの逡巡の末、とはいえ、ほんの二、三秒ほどだったが、こう答える。
「好きな人は、おりません」
「本当に?」
「はい」
「それじゃ、何を考えてしてるんだ?」
「何も。頭を空にして、気持ちよくなる事だけを考えて」
グランはジャミルを見た。
「そっか。僕もそうするよ」
ジャミルはグランを安心させるように微笑みを返す。
 その余裕のある態度とは逆に、心の中は切羽詰まっていた。
 主君に性の知識を教える喜びと、わずかな背徳感。
 それらを胸に、ジャミルは鼓動を激しくしながらグランの手に添えた手を動かす。
 亀頭をぎゅっと掴むと、鈴口から透明な液体が玉となって染み出す。
 怪訝そうな顔をするグランに、ジャミルは「これはカウパー腺液ですよ」などと説明する。
 ジャミルはそれを指先に絡めて、ぬるぬると先端を撫で上げる。
 男性器のなかでも皮膚が薄く、敏感な部位だ。手のひらを先端に当て、優しく円を描くようにくるくると擦り上げたり、カリ首に黒い指先をひっかけてくすぐったり、どこが感じるのかを教え込むように丁寧に撫でさする。
 グランの吐息は段々と湿り気を帯びる。
「気持ちいいですか、グラン様?」
グランは答えない。だが、沈黙は肯定の証だ。おそらく、恥ずかしくて言えないのだろう、とジャミルは判断する。
 亀頭への愛撫を終えると、次は親指と人差し指で輪を作った手先で根元を握り、小刻みに動かす。
 グランの吐息は段々と熱く早くなり、時折、ごくりと唾を飲み込む音が聞こえた。
「出そうになったら、教えて下さい」
「……うん」
グランは小さく頷く。
 グランには何が出そうなのかは分からなかったが、そのうち分かるだろうと口を閉じる。
 グランはジャミルの手に自分の手を重ね、一緒に動かし始めた。
 腰に溜まっていたむずむずする感覚が、ジャミルの手からじわじわと熱を持って全身へと広がっていく。
ジャミルの指先に力が入り、ペニスの裏側を擦り始めた。
「ここが気持ちのいい部位です」
「あ……」
グランは快感が強まるのを感じた。
 それと共に、尿意に似た何かがグランの屹立の先端へと集う。しかし、それは小水ではないとグランには分かる。
「っあ、なんか……出そう……」
「いいですよ。出して下さい」
グランは無心に手を動かす。むず痒い感覚が強まり、全身を支配するゾクゾクとした快感も強まっていく。
「……ん……っ……」
静かな部屋に、手の動く音とグランの吐息が響く。グランは、ジャミルの手が添えられていることで、自身を握っているのが不思議と自分の手じゃないような気がした。ジャミルの手が熱い。
 頭を真っ白にしなきゃ、そう言い聞かせつつ、グランは夢中で指先に意識を集中する。ジャミルに教えてもらったように裏筋に力を込めながら。
 全身の血が下腹部に流れ込んでいくイメージがあった。
 それがジャミルの扱き上げる手の動きを通じて、根元から先端へと集っていく。
 グランは小さく身震いした。
 何かが出る、そして何かが終わる予感があった。
 グランは戸惑いつつもジャミルと陰茎を愛撫し、強く早く擦り上げていく。
 ジャミルの手からは快感が伝わり、背骨を這い上がって脳へと達するようだった。
 そして、数分かけて、遂に終わりが来た。
「ぁ……っ」
全身を激しい電流が貫き、グランは頭の中が空っぽになる。と同時に、熱い何かが、ごぷり、と鈴口から吹き出していく。
 その瞬間、ジャミルの手が離れたかと思うと、グランの先端へと移動した。手のひらを広げ、グランの身体から出された奔流を受け止める。
 グランが下を向くと、白い液体がジャミルの手を汚していた。
「な、何……」
「グラン様。精通です」
「せ、精通?」
「大人の身体になるということです。おめでとうございます」
「え……あ……」
突然のお祝いの言葉にグランは戸惑う。
 けれども、これが今までの身とは違う何かだとは感じていた。
 ジャミルの教えはまるで儀式で、それを通じてグランは大人の身体になったのだ。
「これをオナニーと言います。ここに異変を感じたら、人のいないところでこうして処理をするのです」
「そうなの?」
「はい」
「本当に? ジャミルもやってるの?」
「はい」
その言葉に迷いはない。グランはそれを信じた。
 ジャミルは手を口元に伸ばし、グランの白濁を舐め取る。
「ちょ、ちょっと!」
グランは驚いてジャミルの腕を掴む。が、ジャミルは止めない。
 手のひらに溜まった精液をクイ、と舐め取って口に含み、そのまま飲み込む。黒い指先に付着したものも綺麗に舐め取る。それは色っぽい光景だった。
 何でも無いような顔をしたジャミルにグランは戸惑ったが、その動作はあまりに自然だった。
「一人でするときは、紙で拭き取ったり、布で拭き取って後で洗って下さい」
「あ、うん……」
グランは恥ずかしさでいっぱいになりながら、ジャミルのアドバイスを聞く。
 余韻と羞恥心で、ジャミルの言葉はあまり耳に入らなかった。
 ジャミルに水を勧められて飲むと、グランは自分の喉が渇いているのが分かった。
 そうこうしてグランは世話を焼かれた。「しばらく休んで下さい」とジャミルは言い、部屋を出て行った。
 グランは一人になると、水をもう一杯飲み、ぼうっとした頭でベッドの上に寝転んだ。

  ◆◇◆

 ジャミルはグランサイファー号の武器庫の床の上に座り、暗器の手入れをしながら沈んだ気持ちでいた。主君の手伝いをした、そんな高揚感と共に、後ろめたい気持ちが湧く。
 心の中で、ジャミルは謝罪の言葉を述べる。

……グラン様、申し訳ありません。
 俺は貴方に、好きな人がいない、という嘘をつきました。
 その名はとても恐れ多くて口に出せないのです。

 ジャミルは理性と欲望の狭間で小さく胸が痛むのを感じながら、目を伏せ、その思いを振り払うように短剣を研ぐことに集中した。

  ◆◇◆

 グランはベッドに仰向けに寝転がり、惚けた顔で天井を見つめていた。
 興奮はまだ冷めなかった。
 身体は少しだけ疲れていたが、時間とともに回復していく。
 そして、射精した後だというのに、また下半身が元気になっていくのに気付いた。
 グランはうつ伏せになると、シーツと身体の間に挟まれた屹立をそっと握る。
……忘れないうちに、もう一回……。
 グランはジャミルに教えられた通りに、己の性器を上下に擦り始めた。
 頭はなるべく真っ白にする。
 ふと、ある人物が脳裏に浮かぶ。が、それは可愛い女の子ではなく、美人のお姉さんでもない。
 グランは思い出す。
 先ほどの、自分の手に添えられた黒い指先。耳にかかる吐息。優しい声。
 一度手を動かすと、自然と身体に情欲が湧く。グランは手のスピードをあげ、絶頂に向けて意識を集中する。
「……っん……、ジャミルぅ……」
その名が口から出たのは、自分でも意外だった。
 だが、ジャミルを思い浮かべると背すじが粟立ち、興奮が増す。
 その意味も知らず、グランは枕に顔を埋めて、息も絶え絶えになりながらジャミルの名を呼び、自身を扱き、やがて手の中に欲望を吐き出した。